【保存額装】作品が傷む原因と対策

何も対策をしておかないと下記の写真のように作品が徐々に劣化していきます。


【劣化の参考事例】室内展示約10年間。裏板のアク(リグニン色)が保護紙を抜けて作品に移行。作品止テープの酸化。作品の変色とシミの発生。保護紙の酸性紙化と吸湿の依るヨレも発生。

作品が傷む原因は大きく3つに分けられます。

 

(1)湿気
日本は年間を通じて湿度の高い国です。湿気は作品の保存にとって厄介な問題です。湿度の変化の反復は、紙の組織を劣化させ、描画材の剥離の原因となります。高湿度(相対湿度60%以上)の状態が長時間続くことにより、カビ、虫害、を助長する原因にもなります。

 

【対策】
スーパーバリアシートを作品裏に敷く。 
スーパーバリアシートは吸湿しない素材ため、湿度が額内部へ向かう透湿を防ぎ、カビの発生を抑制します。

住空間では気温、湿度を一定に保つ事が難しいため、額装によって高湿、湿度変化にできるだけ対処できる方法をとることが望ましいです。

 

(2)カビ
カビの胞子は空気中に常に浮遊していますが、湿度62%を超えると活発に繁殖活動を開始します。カビの活動によって紙の組織や接着剤の組織を破壊し、劣化をもたらします。又、紙にシミを作ります。

【対策】
スーパーバリアシートを作品裏に敷く。 
スーパーバリアシートは吸湿しない素材ため、湿度が額内部へ向かう透湿を防ぎ、カビの発生を抑制します。

カビによる被害を防止するためには湿度を62%以下にして、繁殖を防ぐ以外に方法はありません。額装によって高湿、湿度変化にできるだけ対処できる方法をとることが望ましいです。

 

(3)光
強い光は作品を劣化させます。特に紫外線によって色素分解による退色、紙焼けが生じます。

【対策】
1.光による劣化をなるべく避けるため、紫外線の出にくいLEDライトを使う。
2.額装で紫外線カットアクリルを使う。
この2点で紫外線による劣化を遅らせることが可能です。

弊社ではUVカットアクリルを標準仕様として使用しております。(一部商品は除く。)