キャンバスを額装する時のポイントとは?おすすめ額縁も紹介

大切な作品を額縁に入れようと思っても、額縁選びは少し難しく感じる人も多いと思います。形状・サイズ・素材・色など、さまざまな種類があり頭を悩ませます。

 

今回は、キャンバス作品の額縁の選び方を紹介します。作品を額縁に入れる必要性やポイントを理解しておくと、額縁選びが楽しくなるでしょう。おすすめ商品も紹介しますので、ぜひご覧になってください。

 

 

 

 

 

 

キャンバスとは? 

そもそもキャンバスは、一般的に厚手の平織り布のことです。そして絵画におけるキャンバスとは、油絵用の画布、もしくは画布を木枠や板に張ったものを指します。

 

描き手が自ら張り込み作業をおこなうこともありますが、既に張った状態のものを画材店にて購入することも可能です。現在では既製品を利用するほうが主流となっています。そのため「キャンバス」と言えば、最近は既に木枠に張ったものを指すケースが圧倒的に多いです。

 

キャンバスの木枠には、主に「杉材」が使われております。。

杉材は強度も強く、軽い素材のためキャンバスの木枠に適しております。。

 

 

 

キャンバスを額装する時のポイント

キャンバス作品を額縁に入れる主な理由としては、視覚的効果として作品を際立たせること、飾りやすくすることの他に、適切に額装することで経年劣化を遅らせること。保管という観点でも、額縁に入れるメリットは大きいです。

 

しかし、額縁にもさまざまな種類があります。作品に合った額縁を選ばないと、作品の良さや雰囲気が変わってしまう可能性もあるため、大切な作品を飾る額縁は慎重に選ぶことをおすすめします。

 

関連ページ:油彩画(油額)の一覧

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ここからはキャンバスに描かれた作品を額縁に飾るポイントをみていきます。

 

 

ポイント1: 絵に合った額縁を選ぶ

キャンバスを額縁に入れるには「油彩額(油額)」を選びましょう。キャンバスの作品は一般的に25mm前後の厚みがあるため、その他の額縁では厚みが足りず入れられない可能性があります。

 

油彩額はキャンバスの特徴である厚みに対応している額縁で、立体的な作品の額装も可能です。縁が大きく厚みもあるため、存在感や重厚感が生まれやすくなります。

 

対応するサイズや厚みは額縁により異なるため、購入前に確認が必要です。油彩額は、キャンバスの規格に合わせて作られているので、規格を合わせるとすっぽり収まるようになっています。ただし海外製の額縁だと規格と合わない場合もあるので注意しましょう。

 

安井商店はオーダーメイドでの作成も可能です。特に規格通りでない作品の場合は、オーダーメイドを視野に入れることになります。

 

 

ポイント2: 素材で選ぶ

キャンバスを飾る額縁を選ぶ際も、素材選びも大切です。素材によって作品の見え方や際立ち方も変わるので、インテリアとの相性も考えつつじっくり検討しましょう。

 

素材を選ぶときは「フレーム」と「表面」の素材に注目することになります。どれを選ぶのが良いか分からない場合、弊社スタッフに相談するのがおすすめです。

 

 

フレーム素材

フレームの素材には、以下のような物があります。それぞれについてみていきましょう。

 

【木】

木製のフレームは昔から愛用されてきました。加工しやすく作品にも馴染みやすいデザインを作りやすいこともあり、基本的で主流な素材といえます。

 

【金属】

主にアルミ製が主流です。金属製といっても塩ビフィルムの貼付けにより、金属とはわからないものも多くあります。スッキリとした見た目から、作品によってはシャープでスタイリッシュな印象を与えます。

 

【樹脂】

いわゆるプラスティック素材です。近年、見た目のクオリティが上がっており、プラスティック素材とはわからない商品も増えてきています。しかし木材に比べて強度が低いため、特に大きな作品の額縁には適しません。

【MDF】

木材を細かくしたものと接着剤を加えて加工した素材です。木材の反りや乾燥割れといった特徴が少なく、安価で加工もしやすい素材です。しかし木材に比べて強度が低いため、特に大きな作品の額縁には適しません。

 

 

表面の素材

表面の素材には以下の物があります。素材により作品の質感の見え方が変わることにも留意して選びましょう。

使用される素材としては、アクリル、ガラス、透明シート、低反射アクリル、オプティアム・ミュージアム・アクリルなどがあります。

 

アクリル

アクリルは対候性に優れた素材で、環境や経年変化による劣化が少ないのが特徴です。また歪みが起こりにくい素材となっており、綺麗な状態を維持した上で長期間飾れます。また、アクリル素材はUVカット機能を備えており、室内の紫外を9割カットできます。日焼けにおける劣化を予防できるので、作品を保護できるのが大きなメリットです。弊社で使用しているアクリルは、UVカット効果を強化した製品(コムグラス40)を使用しております。(対象外の製品もございます。)このアクリルは室内の紫外線を97%カットできる優れたアクリルとなっております。又、アクリルは湿気を通す性質があるため、額縁の中に湿気が溜まってカビが生える事がガラスに比べて少ないのが特徴です。しかし、アクリル板と作品を直接付着した額装をした場合、湿度の高いお部屋に飾った場合、直接作品が湿気を吸ってしまうため、作品が波打ちをしてしまう事がございます。弊社ではアクリル、ガラスの利点、欠点を比較した上、アクリル板での額装をお勧めしております。

 

ガラス

ガラスは表面に傷が付きにくく、アクリルよりは平面性に優れているのが魅力です。また、価格も安価な素材で、コスト面でも負担が少なくなります。他の素材と比較すると重量あり、持ち運びに不便な点がデメリットです。一般的なガラスにはUVカットの機能も備えておりません。そして、割れて破損した際に怪我をする可能性もあるため、安全性に欠ける面も有しています。、又、ガラスは湿気を通さない性質があります。この場合裏板側から入った湿気が外に逃げないので、額縁内に湿気が溜まり、カビの原因になります。湿度管理が徹底する事は一般家庭では難しいので、弊社ではアクリル、ガラスの利点、欠点を比較した上、アクリル板での額装をお勧めしております。

 

透明シート

透明シートは薄く軽量な素材で利便性が高いのがメリットです。また、販売されている製品に応じて0.4㎜~1㎜と厚みの幅が大きく異なるのも特徴で、商品の詳細を事前に確認する必要があります。そして、紫外線や熱などに弱い性質があり、変形が起こる場合もあるのがデメリットです。簡易的なポスターパネルに多くつかわれております。

 

低反射アクリル(UV99)

低反射アクリルは映り込みを防止する効果が優れている素材です。また、室内の紫外線を99%程度カットできるので、作品の経年変化を予防する働きもあります。デメリットは、通常のアクリルより10倍程度の価格となっております。使用する状況に合わせて、低反射アクリルの素材を使用しましょう。弊社ではUV99といった日本製のアクリルを取り扱いしております。最大の大きさは1100×1300mm(低反射有効保証エリア1070×1310mm)となっております。

 

オプティアム・ミュージアム・アクリル

オプティアム・ミュージアム・アクリルは美術館でも使われている最高級のアクリルとなっております。映り込みの激減や紫外線を99%カット、摩擦に強い、帯電を防止できるなどの数多くのメリットがあります。反面、とても高価な素材となっているのが短所です。具体的には通常のアクリルの40倍程度の価格となっております、コスト面の負担がとても大きくなりますが、大切な作品を額縁に飾る際に使用すると良いでしょう。弊社でもお取り扱いしております。厚みは3.0mm、最大の大きさは1219×2438mmと大きいサイズまで対応可能となっております。

 

 

 

 

 

キャンバスの作品におすすめの額縁を紹介

それでは、実際にキャンバス(厚さ25mm程度を想定)を飾ることができる油彩額(油額)を、ピックアップしてご紹介します。

 

 

【油額】Y-20 ゴールド

安井商店オリジナルの油額です。シンプルなデザインながら、角にオーナメントが施してあり、非常に人気の高い商品です。ゴールドは、豪華で高価な印象があり、作品の特別感を引き出します。

 

【油額】Y-20ゴールド 詳細ページ

 

 

【油額】Y-20 シルバー

上記で紹介した油額の色違いで、ゴールドについで人気の商品です。シルバーは、アクセサリーなどに使われる素材の色で、メインの作品を引き立てる上で効果的な色といえます。作品に合わせて色を検討するとよいでしょう。

 

【油額】Y-20シルバー 詳細ページ

 

 

【油額】Y-10 ブラウン

こちらも安井商店オリジナルの油額です。シンプルなデザインが特徴の豊富なサイズを用意できます。ブラウン色なので、作品とも馴染みやすいでしょう。

 

【油額】Y-10ブラウン 詳細ページ

 

 

 

まとめ

キャンバス作品を、大切に保管するとともに、作品を引き立てる役割を持つのが額縁です。形状やサイズなどさまざまな商品があるので、作品に合った額縁を検討しましょう。

 

またどこに飾るかも大切な部分です。飾る場所に合わせた素材選びで、お部屋内で違和感のない額縁を選ぶようにしましょう。

 

弊社では、お客様のご要望に応じてオーダーメイドで額縁を作成しております。サイズや色味についてもご相談いただきながら作れますので、ぜひご利用ください。

 

 

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安井 章浩
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