賞状のサイズは?賞状作成の流れや保管方法、賞状向けの額縁を紹介
賞状といえばやはり特別な機会に授与されるもの。賞状印刷用用紙や作成ソフトが市販されていることや、賞状作成を依頼できるサービスが多数展開されていることもあり、ご自身で賞状を作ってみたいと考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は初めて賞状を作る方に向けて賞状のサイズや作成の流れをまとめました。また作成した賞状を綺麗に保存したり、飾ったりできるよう、保存方法やおすすめの額縁もピックアップしています。
賞状のサイズ
賞状のサイズは、会社や学校をはじめさまざまな機会でよく使用される「B5」、「B4」、「A4」などのJIS規格に沿ったものだけではありません。「七九」、「尺七大」、「百三」、「八二」、「新賞状」、「五市」、「四市」、「勲記」など、JISとは異なる規格によるサイズで展開されていることが多いです。
ただしメーカーによって若干の差異があるため、各所で提示されている規格が全国共通でないこともあります。同じ名前の規格だからといって同じサイズだと決めつけず、必ず正確なサイズを確認するほうが無難でしょう。
なお例として、当店の賞状額の場合は、以下のサイズを基準としています。
安井商店の賞状額の主なサイズ
呼称 | サイズ(mm) |
273×197 | |
273×212 | |
312×221 | |
303×212 | |
358×255 | |
379×273 | |
394×273 | |
424×303 | |
455×318 | |
440×318 | |
509×358 | |
515×365 | |
545×394 | |
600×420 |
関連ページ:額縁サイズ一覧表 | 安井商店
賞状作成時の流れ
ここでは賞状を作成する際の大まかな流れを押さえておきましょう。
1.用紙を決める
賞状の用紙を決めます。一般にはコーティングが施されていない上質紙やケント紙の中でも厚めのものや和紙を使うことが多く、白色かクリーム色が基本色となります。
「賞状用紙」として枠が既に印刷されている市販タイプを使うのも良いでしょう。印刷を前提にしている場合、自宅のプリンターにサイズが、紙自体が印刷に対応しているかどうかを確認する必要があります。
2.賞状に書く内容を決め、作成する
賞状には以下のような項目が入ります。まずは各項目に該当する内容を決め、それからレイアウトを調整しましょう。もし手書きの場合、一度別の紙に仮で配置し、レイアウトを決定してから本番用の紙へ書くのがおすすめです。印刷の場合はパソコン上でレイアウトを決めてから、印刷する形となります。
表題
表題の具体例として「賞状」、「表彰状」、「感謝状」、「卒業証書」、「修了証書」、「認定証書」などが挙げられます。表題は賞状の主題という意味で真ん中部分よりやや上に記入するのが一般的な書き方です。例えば表彰状と賞状だと、表彰状は「広く世に知らせる」という意味合いが強く、対して賞状は「優れた成果を上げた人を褒め称える」意味があり、世に知らせるという意味合いは含まれていないという違いがあります。
受賞者名
受賞者名は敬称の「殿」や「様」を入れるのが一般的な書き方です。例外として証書や免状は敬称を記入しない場合もあります。文字の大きさは上記の表題より小さい文字で記入します。
主文
主文は文頭に一字スペースを入れる必要はなく、一字目より書き始めてください。文中に句読点を入れずにそのまま文章を書き続けます。行数は多くても10行程度の文章に仕上げましょう。そして文末の表現は、例えば賞状なら「賞します」、表彰状なら「表彰します」など表題に対応した表現にするのがポイントです。
贈呈日
贈呈日の年号は元号(令和、平成など)を使用し、年月日は漢数字で記入します。贈呈日を入れる際は本文より一文字下げるようにしましょう。
贈呈者名
贈呈者名は贈呈する代表者名や団体名などです。贈呈者名の文字の大きさは受賞者名より小さくします。代表者の肩書きや地位は小さく、会社名や組織名は代表者よりやや小さく記入するのがポイントです。
社印や代表者印
社員や代表者印は、贈呈者名の下に押印します。会社印・組織印や代表者印・社長印を押印するのが一般的です。
賞状を保管する方法
せっかく貰った賞状を大切に保管したい場合、保存方法に注意する必要があります。なぜなら賞状は紙でできているため、保存方法によっては早く劣化する可能性があるからです。賞状を美しく保存するには、まず折れないようにガードする必要があります。そしてできる限り湿気が少ない環境に置くことで紙の劣化を防ぎやすくなるでしょう。ここではまず、賞状を保管する方法をいくつかご紹介します。
筒に入れて保存する
筒に入れて保存する場合はほこりや汚れが付着しないというメリットがあります。しかし反対に筒状の型が付いてしまい、丸まっていない元の形状に戻すのが困難です。また数が増えれば収納スペースをとるという側面もあります。
デジタルデータで保存する
賞状を写真撮影、もしくはスキャンしてデジタルデータで保存する方法もあります。基本的に現物の賞状を処分するため、収納スペースが不要な点がメリットです。反対にデータが消失した際に復元できない場合がある他、そもそも紙で楽しみたい方には向かないのが難点と言えます。
クリアファイルやフォルダーに入れて保存する
クリアファイルやフォルダーに入れて保存するのも有効な方法です。賞状のサイズに合わせたクリアファイルを購入するのが良いですが、サイズがバラバラな場合は少し大きめのサイズにまとめて収納するのがおすすめとなります。ただしクリアファイルは密閉すると湿気がこもってしまう可能性もあるため、保管場所によっては向かない保存方法です。
額縁に入れて保存する
額縁に入れて保存するのも有効な方法となります。ほこりやゴミが付かない状態で綺麗に賞状を飾れるのが大きなメリットです。数が多くなると保存スペースが広くなりという点もありますが、部屋の中で綺麗に飾りたい場合は額縁に入れるのがおすすめとなります。
関連ページ:賞状の額はどう選ぶ?額装のポイントやおすすめの賞状額も紹介
賞状を美しく飾れる額縁4選
ここでは賞状を綺麗に飾ることを想定したおすすめの賞状専用額を4つご紹介します。どの額縁を選ぶかによって飾った際の雰囲気が大きく変わることから、額縁選びは非常に大切になってきます。
関連ページ:賞状の額縁(賞状額)一覧
【賞状額】寸六厚口金
寸六厚口金は古風な雰囲気を醸し出す額縁で、伝統的な賞状を頂いた際におすすめの商品です。金縁で豪華さが表れている反面、落ち着いた高級感を感じさせる製品となります。A3サイズ以上の賞状用紙も額装でき、使用できる用途も広くておすすめです。
【賞状額】No.7791 シルバー
No.7791 シルバーは存在感を感じさせる額縁で、大きめの賞状を入れたい人におすすめの商品です。大きな賞を受賞した際にシルバーの額縁で飾ると、嬉しさをより引き立たせられる製品となります。幅広いサイズの賞状に対応可能な点も嬉しいポイントです。
【賞状額】寸六入山 ブラウン
寸六入山 ブラウンは昔から額縁で使用されているシンプルな商品で、シンプルで重厚感があるのが特徴です。色合いが威厳を感じさせるデザインとなっており、公的な賞状や資格などを飾るのにとてもおすすめの商品となります。
【賞状額】No.230 (木地)
No.230 (木地)は明るい木材の色合いが特徴の額縁で、白を基調とした部屋にもぴったりでしょう。通常の重厚感のある額縁と比較すると軽やかな印象を与えやすいです。
まとめ
賞状を作成する場合は多くのマナーや注意点があり、事前に知った上で書き上げるのがとても大切です。普段生活をしていると句読点を使用するのが一般的なため、同じように賞状でも句読点を入れてしまうケースも考えられますが、賞状の書き方について知っておくと未然にミスを防げて、失礼のない賞状が作成できます。
また賞状のサイズは独特で一定のルール付けがありません。通常の用紙は規定があるので分かりやすいですが、メーカーによって同じ表記でも異なるので注意する必要があるのも独特と言えます。
賞状は通常の文章作成とは違いがありますが、本記事で上げたポイントや注意点を読み参考にして品のある賞状を作成しましょう。
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