スカーフを額装するなら?おすすめ額縁と額装方法を専門店が解説

スカーフは、普段のファッションに1枚加えるだけで、華やかにもおしゃれにも演出できる上級者向けのアイテムとして広く知られています。日常使いする人が珍しくないヨーロッパでは、ラグジュアリーブランドを中心にデザイン性の高いスカーフが多数作られています。

 

有名ブランドのエルメスをはじめ、洗練されたデザインのスカーフもさまざま売られていることから、アート作品として額装し飾って楽しむこともできます。

 

今回は、暮らしに素敵な彩りを添えてくれる「スカーフ額装」の基本として、スカーフの定義や額装方法、おすすめの額縁を紹介します。

 

 

 

 

 

 

スカーフとは?

スカーフとは、ハンカチの系統に位置づけられる大判の布であり、主にファッションアイテムとして使われます。

首元を飾るアイテムとしては、ほかにもストールやマフラーなどがあります。これらのアイテムとスカーフの違いは、サイズや素材に見られます。おもに長方形でウールやリネンなど様々な素材を使った製品があるストールに対し、スカーフはちょうどハンカチーフの大判と言ったイメージで正方形が基本です。素材にはおもにコットンやシルク、そしてナイロンといった化学繊維などが使われている特徴があります。

 

ストールやマフラーと比較するとスカーフは薄手なので、防寒目的で使われることが少ない分、首元に巻くだけではなくヘアアクセサリーなどとして使われているほか、何枚かのスカーフをつなぎ合わせてシャツを仕立てる人などもいて、今回ご紹介するスカーフ額装も含め、センス次第で多様な使い方が可能です。

 

 

スカーフの種類

スカーフには大きさに応じて、おもに3つの種類があります。

 

  •  ミニサイズ:縦横が約50cmの大きさのもの
  •  大判サイズ:縦横が約80〜90cm前後の大きさのもの
  •  ロングサイズ:長方形

 

この中でスカーフの基本となるのが大判サイズで、デザインも豊富に揃っているためスカーフ額装をする際に最も多く用いられるのもこのタイプです。

 

もちろん額縁にはさまざまな大きさがあるため、お気に入りのスカーフに合わせて選び、飾ることができます。

 

 

 

 

 

 

額装におすすめなスカーフのブランド

ここでは、スカーフ額装におすすめのブランドを3つ紹介します。

 

なお、ファッションアイテムとして身につける場合には、普段身につけている洋服との兼ね合いも考慮し、時にはシンプルなデザインを選択する場合もあります。しかしスカーフ額装をするなら、やはりインパクトのあるデザインやビビットな色遣いのスカーフが、部屋のアクセントになりやすく、好まれる傾向です。

エルメス(HERMES)

1837年創業で、今やラグジュアリーブランドの象徴ともなっているエルメスですが、その中でもレディーススカーフはブランドを代表するアイテムのひとつです。中でも正方形を意味する「カレ」シリーズは有名で、素材はシルク100% 、色鮮やかなデザインが特徴で、エルメスを象徴する馬車をモチーフとしたデザインなども多く、額装して飾ればお部屋に高級感が漂うはずです。

関連ページ:【スカーフ額装】エルメス スカーフ | 額装事例

サルバトーレ フェラガモ(Salvatore Ferragamo)

サルバトーレ フェラガモは靴で知られるイタリアの有名ブランドですが、その他のファッションアイテムも扱っています。中でもスカーフは、花柄を中心とした鮮やかな色彩と洗練されたデザインが特徴で、額装に適したデザインのスカーフも数多くあります。

ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)

フランスのトランク製造職人が創始した有名ファッションブランドであるルイ・ヴィトン。バッグをはじめ、革小物、ウェア、ジュエリー、時計など、幅広いラインナップを展開しています。スカーフは、ルイ・ヴィトンの女性向けアイテムの中でも特に人気のひとつです。デザインの特徴は、象徴的なモノグラム・パターンや、個性的なモチーフが使われていること。インパクトもあるため、1枚飾ればお部屋の雰囲気がガラッと変わることでしょう。

 

 

 

 

 

 

スカーフの額装方法

一般的な額装方法に加え、「スカーフならでは」の特徴をふまえることで、スカーフを美しく額装しやすくなります。

安井商店でスカーフ額装を行う際、基本はまず「裏打ち」と呼ばれる作業を行います。スカーフは薄手なため、簡単に折りしわがついてしまいます。裏打ちとは、スカーフの裏に薄い和紙などを貼り付けて補強することでしわやたるみを防ぎ、さらにはスカーフに強度をつけることで絵画のように仕上げるために必要な作業です。裏打ち後は、デザインなどに応じてスカーフの余白部分をカットすることもあります。

関連ページ:【裏打ち】①薄い作品 (スカーフなどの柔らかい作品)

 

裏打ち後、実際に額縁の中にスカーフを収める作業に入りますが、その際に「マット」を使用する場合としない場合があります。マットとは、厚さ2mm前後の台紙のことです。マットにはスカーフと額縁の間に余白を持たせ、見栄え良くできるといったデザイン的な機能があります。

当店の場合、「マットを使用するかしないか」は、お客様の希望やスカーフのデザイン、そして額縁とのサイズの兼ね合いなどにより決めています。

関連ページ:【額装方法】スカーフ額装(マットなし)

関連ページ:【額装方法】スカーフ額装(マット)

 

そのほかスカーフ額装には、「浮かし額装」と呼ばれる技法もあります。これは深さのある立体額を用い、額縁の中に入れる物の下にアルミ複合版など厚みのある土台を敷くことで立体的に仕上げる手法です。

 

浮かし額装を施すと立体感があり、よりデザイン性の高い額装を施すことができます。しかしスカーフ全体をそのまま額装する形になる場合が多いので、必然的に額全体のサイズが大きくなります。さらに行程が複雑になる分、一般的な額装と比較すると値段も高くなります。

関連ページ:【額装方法】スカーフ額装(浮かし額装)

 

 

 

 

 

 

 

スカーフを飾る額縁選びのポイント

スカーフ向けの額縁は、中に入れるスカーフのサイズに合うものなら市販のアクリルフレームなど一般的なものも利用できます。

 

しかし専門店で取り扱うデザインの額縁を選び、きちんと額装すれば、まるで絵画のように仕上げることができます。お気に入りの1枚なら、ぴったり合うデザインの額縁を選び、きちんとこだわるのがよいでしょう。部屋のインテリアや好みに合わせ、専門店で相談しながら選ぶのがおすすめです。

関連ページ:スカーフ額の一覧

 

 

 

 

スカーフにおすすめの額縁

ここまでご紹介した基本をふまえて、ここではスカーフ額装におすすめの額縁デザインをご紹介します。

 

模様付きの額

スカーフは平面なので、額縁に模様があるとアクセントになり、さらに華やかな雰囲気を演出してくれます。模様がある分、額縁の色はシルバーなど、スカーフのデザインに干渉しにくいものが合わせやすいでしょう。

関連ページ:【デッサン額】Y-7792-SL 詳細ページ

 

 

スカーフ額

模様などで強い主張がある額縁は好まないが、何も飾りがないのは寂しいといった場合には、同一色で細かいデザインが施されたものも選択肢にいれましょう。デコラティブで芸術性が高いものも多くあるので、好みに合わせて選ぶのがおすすめです。

 

関連ページ:【スカーフ額】Y-7791-GD (マットなし) 詳細ページ

 

 

 

単色(スカーフ額)

スカーフによっては、かなりビビットで印象が強烈なデザインのものがあります。そうした場合には、シンプルな平型形状のデザインで、色も単色使いの額縁が適しています。単色使いの額縁の場合カラー展開が豊富なので、スカーフの色遣いに合わせて選択できます。

関連ページ:【スカーフ額】T-30H-WH (マットなし) 詳細ページ

 

 

 

 

 

まとめ

スカーフにはさまざまな種類があり、華やかにもおしゃれにも演出できるファッションアイテムです。そのデザイン性の高さから、飾って楽しむことができます。

 

ただし薄い素材ということもあり、額装するうえで、一般的なポスターや絵画とは違った専門技術が必要となります。

 

もしお気に入りのスカーフの額装にお悩みなら、ぜひ額縁一筋90年以上の専門店である安井商店へご相談くださいませ。プロの視点で細やかなアドバイスが可能のため、きっとご満足いただける額縁に出会えるはずです。

 

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安井 章浩
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