オーダー額とは?依頼するメリットと注文のポイントを解説
絵画や写真、賞状などを飾るときに欠かせない額縁は、既製品だけでなく、オーダーメイドも可能です。作品のサイズや形状・飾る際にこだわりなどを反映し、自分好みの一品をつくることができます。
この記事ではオーダー額を依頼するメリットと注文の手順やポイントについてまとめました。「作品を入れる額縁がなかなか見つからない」とお悩みの方は、ぜひご覧ください。
オーダー額とは
額に入れたい作品によっては既製品の額ではサイズが無かったり、入れたい作品とデザインやインテリアが合わなかったりすることもあります。お気に入りの作品だからこそこだわって飾りたい方もいらっしゃるはずです。
そのようなとき、専門店が取り扱うオーダー額であれば希望に合わせた額を作ることが可能です。
特別に注文することでサイズだけではなく、材質・カラー・ガラスの種類などさまざまなパーツを自分好みにできます。
オーダー額のメリット
額縁のオーダーにはさまざまなメリットがあります。まずはメリットについて解説します。ご検討中の方の参考になれば幸いです。
作品の魅力をより活かせる
オーダー額縁最大の魅力は、作品や飾る部屋に合わせたものを作成できる点です。作品やその作風、色に合わせて作ることで、その美しさをより際立たせられます。また、飾る部屋の壁紙や雰囲気に合わせることも可能です。家具と同じ色・近いデザインのものを選べば、インテリアとしての機能も果たします。
たくさんのサンプルから飾りたいものや部屋に合わせたデザインを選ぶことで、作品に対する思い入れをより深められるのもメリットです。
1mm単位の詳細なオーダーが可能
既製品の額縁は、規格によりサイズが決まっています。作品によっては、既定のものでは対応できないケースもあるでしょう。対してオーダー額縁なら1mm単位からサイズ指定ができます。
- 作品サイズにピッタリの額縁が欲しい
- 厚みのある作品を額装したい
- あえて余白を取って飾りたい
このようなこだわりを活かしたい場合にも、オーダーメイドでの作成はとてもおすすめです。
多彩なフレームデザインから選べる
既製品はサイズだけでなく色やデザインにも制限があります。少ない選択肢から作品に似合う額縁を探すのはとても大変です。また、「どれも合わなくて困る」「一部はいいけどほかの要素が合わない」などのケースも珍しくはありません。
オーダーの場合、モールディング材と呼ばれる棹材の中から、デザインや色を指定して額縁に仕上げます。モールディング材は200~300種類もあるため、シンプルなものから個性的なものまで、好きなものを選べます。
また、選べるのはフレームだけではありません。マットや表面ガラスについても選べます。充実したデザインも、オーダーメイドならではの魅力です。
専門スタッフに相談できる
とはいえ、たくさんの素材から適切なデザインや色を選ぶのは既製品とはまた違った大変さがあります。また、専門的な知識が必要な場合もあるでしょう。そのためオーダーを承っているメーカーでは、専門スタッフが発注からお手元に届くまでを担当しています。
「分からない」「迷ってしまう」などの場合でも、専門的な知識のあるスタッフに相談しながら決められるため、安心です。また、作品を持参しての相談もできます。
額をオーダーする手順
ここまでさまざまなメリットを解説しましたが、実際に注文するとなるとどのような手順を取るのか気になる方もいらっしゃるでしょう。次は、一般的なオーダーの流れを解説します。
店舗または専用ページで注文する
まずはオーダーを取り扱っている店舗へ直接足を運ぶか、業者のホームページにて注文手続きをします。
店舗の場合は受付などで額縁をオーダーしたい旨を告げれば問題ありません。ホームページは専用の注文システムを利用します。
関連ページ:安井商店の店舗案内
額縁の種類を選ぶ
店舗やホームページにはサンプルがあるので、そこから額縁の種類を選びます。作品がある場合は、サイズ確認をしましょう。店舗に持ち込みすれば、実際にサンプルをあてがいながら選ぶことも可能です。
店舗・ホームページともに専門スタッフに問い合わせできるので、この時点で分からないことがあれば質問しましょう。
見積もりを出す
額縁のサイズや色・デザインを選んだら、それをもとに見積もりを作成します。このときに納期も確認しておきましょう。種類にもよりますが、大体1~2週間ほど時間が目安です。とはいえ、依頼が立て込んでいる場合や作成内容が複雑な場合は、目安以上の時間がかかる可能性もあります。
価格や内容を見積もりから確認して問題なければ、そのまま注文に移ります。ホームページの場合、入力事項の確認ページでチェックします。
入金して受け取り
購入手続きが終わったら、代金の支払いです。後払いやクレジットカードに対応しているお店もありますが、前払いまたは一部入金が基本です。店舗に足を運ぶ際は、ある程度まとまったお金を用意しておきましょう。
支払いが終わったら、その日の手続きは終了です。額縁ができ次第、受け取りします。なお、配送を希望する場合は、注文時にその旨伝えておきましょう。完成後、発送の連絡が来るはずです。
店舗の場合、作品を持参すれば店頭でセットしてもらうことも可能です。よりきれいに飾りたいなら、店舗利用を検討されることをおすすめします。
額縁オーダーのポイント
額縁はただオーダーすればいいわけではありません。依頼する際には、いくつかのポイントをおさえておく必要があります。以下の内容に注意しながら検討・依頼しましょう。
額装できないものに注意
額装はすべてのものにできるわけではありません。たとえば以下のものは、業者によっては断られる可能性があります。
- 特殊な形状のもの
- ブランド品など非常高価で貴重なもの
形状が特殊なものは、額装の手順が複雑になります。そのため、複雑な額装を行っていない業者の場合は断られてしまう恐れがあります。一般的な絵画とは異なる特殊な形状・材質のものを飾りたい場合は、必ず事前に問い合わせてからのほうがいいでしょう。安井商店では特殊なものでも額装方法をお客様とご相談の上承っていますのでご検討中の方はご相談ください。
欠品に注意
額縁の材料となるモールディング材の多くは、海外からの輸入品です。まとめて発注・輸入するのが一般的なため、一度欠品するとなかなか同じものが入りません。モールディング材は重たく、主に船便で輸入されるため、運よくほしい材質が手に入っても到着までに時間がかかることも。
店頭やホームページのサンプルに出ていても、タイミングによっては手に入らないことも珍しくはありません。気に入ったデザインや色のものがあったときは、早めのオーダーをおすすめします。
作成と受け取りには時間の余裕を持つ
額縁の製作は、目安でも1~2週間かかる作業です。作業が立て込んでいる可能性はもちろん、注文した日にちによっては長期休暇を挟むケースもあります。この場合、その分納品されるまでに時間がかかります。
展覧会用に用意するなど、納品してほしい日程がある程度決まっている場合は、できるだけ早めに注文しましょう。
また、受け取りの際に作品をセットしてもらう場合、簡単なものなら短い時間で済みますが、特殊な材質でできている作品だったり、店が混みあっていたりすると、時間がかかる恐れがあります。受け取りの際も時間に余裕を持って行動しましょう。
まとめ
さまざまな既製品の額が世の中には販売されています。しかし、必ず作品に合った理想の額が見つかるわけではありません。
そんな時に候補に入れたいのがオーダー額です。特別な作品の場合、既製品とはまた一味違う額装をするのもよいでしょう。安井商店ではご希望に合わせたオーダー額の注文を受け付けておりますので、ぜひ1度ご相談ください。
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