【保存額装】スーパーバリアシート

保存額装で用いるスーパーバリアシートについて詳しくご説明いたします。

 

スーパーバリアシートとは、裏板と作品の間に挟み込むことによって、作品を湿気から守り、紙の酸化、湿気によるカビを防ぐシートです。


大きさは788×1091です。(税抜き640円)額縁の大きさに合わせてカットして使用します。

このシートがなぜ必要かの理由は
日本は湿気が通年を通し60%以上の地域が多く、非常にカビが生えやすい環境です。その湿気対策として弊社ではこのシートを、額装の理想的なバリアシートとして使用しております。


東京、大阪、神戸、京都の月平均相対湿度を比較。単位%(資料:理科年表の1981~2010年の平均値を基に松尾和也氏が作成)

 

裏板と作品の間にスーパーバリアシートを挟むことによって経年劣化でリスクを高める裏板からの湿気侵入のバリアと作品の安全を護る両面対策品です。


スーパーバリアシートが作品にダメージを与える物質を強力にブロックします。

 

何も対策をしておかないと下記の写真のように作品が徐々に劣化していきます。


【劣化の参考事例】室内展示約10年間。裏板のアク(リグニン色)が保護紙を抜けて作品に移行。作品止テープの酸化。作品の変色とシミの発生。保護紙の酸性紙化と吸湿の依るヨレも発生。

 

【特長】
①裏板素材に含まれるアク(リグニン色素)と酸化物質が、作品へ移行する事を防ぎます。
強酸または強アクリルのほか薬品や溶剤に接しても変化しない優れた耐性を持ちます。

 

②PAT試験に合格した素材で作品が触れても安全なシートです。

 

PAT試験とは
「写真活性度試験」といって、写真に与える影響を調べる試験です。写真画像は水彩紙、版画紙など一般の紙資料に比べて、はるかに化学的に敏感で劣化しやすい資料です。従って写真画像の包材や保護紙には、長期に及ぶ安全な適性が求められます。この安全性の適否を判定する試験方法が「写真活性度試験」であり、国際基準化機構(ISO)により規格化されています。つまり、この試験に合格した素材は。そのままその他の紙資料に対しても安全な包材や保護紙として、科学的な裏付けを持つ素材といえます。

 

③吸湿しない素材ため、裏板の持つ湿度が額内部へ向かう透湿を防ぎ、カビの発生を抑制します。

 

④低コストと高い保護性 1091×788 640円(税別)と比較的安価なコストで安全を提供できます。

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