【保存額装】UVカットアクリルの効果検証

結論は下記の4つ
・アクリル板(アクリル板、UVカットアクリル、ミュージアムアクリル)を使った場合は、表面なし、ガラス、PETと比較して明らかに色あせが少なく差が確認できた。
・紫外線をカットするために弊社で使っている「コモグラスCGUV40」は非常に効果がある。
・東京の1年間の日照時間を1900時間とした場合、300時間は約2カ月間。2カ月間太陽光が当たる室内の環境に作品があった場合、UVカットアクリルを使っていても色あせを起こしてしまう。
・作品を飾る場所は太陽光が当たらない、LEDライトを使うことによって室内紫外線による色あせはある程度防ぐことができる。
以下が詳細となります。
お客様から
「作品を額装したのち、太陽光が直接当たらない、室内に飾っていたのに作品の色が変色してしまった。」といったお声を頂く事がございます。
変色の原因は「紫外線」による「色あせ」です。
「太陽光以外に紫外線が出ているものと言われたら、何を思い浮かべますか?」
額装作品に影響を与える紫外線は、「照明からでる紫外線」があげられます。照明は大きく分けると、白熱灯、蛍光灯、LEDの3つに分けられます。
紫外線を出す量は太陽光を100とすると白熱灯は0.4、蛍光灯は0.1、LEDは0.002となっております。
額縁を壁に飾った際、作品のをよりよく見せるために、スポットライトとして白熱灯を作品に当てることは良くありますが、長時間当て続けると紫外線によって色あせが起こります。
弊社では作品保護の観点からUVカットアクリル 「コモグラスCGUV40」を標準仕様として使用しております。
メーカー仕様書では97%以上の室内紫外線をカットすると記載がございますが、
このUVカットアクリル「コモグラスCGUV40」が実際にどの程度作品保護に効果があるかを確かめるべく、
「東京都立産業技術研究センター」に弊社独自に試験依頼をいたしました。
下記が実験内容と結果になります。
試験報告書(PDF版)
実験内容
・促進耐光性試験(キセノンアーク灯式) 300時間
・紫外線を対象物に300時間当て続けます。


東京都立産業技術研究センターHPより 弊社で用意した印刷紙(青・赤・黄)

・対象物 同じ印刷物の表面に下記の保護板を置いたものを6種類用意しました。
①ガラス
②アクリル(UVカット率90%)
③UVカットアクリル(UVカット率97%以上)
④ミュージアムアクリル(UVカット率99%以上)
⑤PET板
⑥なし
実験結果
・すべての印刷物に変色は起こっていた。
・⑥なし > ①ガラス > ⑤PET板 > ②アクリル ≧ ③UVカットアクリル ≧ ④ミュージアムアクリルの順で色あせが起こった。
・②アクリル ③UVカットアクリル ④ミュージアムアクリルに関しては ほとんど差がなかった。
・紫外線を受けて⑤PET板 > ②アクリル ≧ ③UVカットアクリル >④ミュージアムアクリル ≧ ①の順で板自体が黄色く変色していた。
実験写真 (一番変色を起こしていた黄色部分にて比較)
・紫外線を当てていない印刷紙

⑥なし

①ガラス

⑤PET板

②アクリル

③UVカットアクリル

④ミュージアムアクリル

結論
・アクリル板(アクリル板、UVカットアクリル、ミュージアムアクリル)を使った場合は、表面なし、ガラス、PETと比較して明らかに色あせが少なく差が確認できた。
・紫外線をカットするために弊社で使っている「コモグラスCGUV40」は非常に効果がある。
・東京の1年間の日照時間を1900時間とした場合、300時間は約2カ月間。2カ月間太陽光が当たる室内の環境に作品があった場合、UVカットアクリルを使っていても色あせを起こしてしまう。
・作品を飾る場所は太陽光が当たらない、LEDライトを使うことによって室内紫外線による色あせはある程度防ぐことができる。
コピー用紙(コピー用紙サイズ対応フレーム)
ポスター(ポスターサイズ対応フレーム)
紙・薄い作品(デッサン額)
写真(写真額)
色紙(色紙額)
小さい写真(フォトフレーム)
手ぬぐい(手ぬぐい額)
賞状(賞状額)
ユニフォーム・洋服(ユニホーム額)
スカーフ(スカーフ額)
書(書道額)
遺影写真(遺影額)
レコード(レコード額)
勲記・勲章(勲記勲章額)
水彩画(水彩用紙対応フレーム)
子供用画用紙(画用紙額)
本(本専用額)
厚みのある作品(立体BOXフレーム)
日本画(日本画額)
油彩画(油額)
パズル(パズル額)
金具
紙マット
アウトレット
オーダー額