【裏打ち】④丸まってしまった作品・折れ目が付いた作品

裏打ちとは「作品に薄い紙を貼る事で、作品の皺を伸ばし、又、紙を厚くすることで強度を持たせる技法です。」

 

主に下記の5種類の作品を額装する場合、弊社ではお客様に裏打ちをご提案いたします。
(1) 薄い作品(スカーフなどの柔らかい作品)
(2) 書 (皺がよってしまっている)
(3) 写真 (写真紙は湿気を吸いやすく、大きい作品の場合は時間経過とともに湿気を吸って皺になりやすい)
(4) 丸まってしまった作品(丸くなる癖がついているポスター、版画等)・折れ目が付いた作品
(5) 破れてしまった作品 (下紙を貼る事によって、破れた個所を補修します)


今回は(4)丸まってしまった作品(丸くなる癖がついているポスター、版画等)・折れ目が付いた作品の裏打ち前と裏打ち後の状態をご紹介いたします。

 

 

丸まってしまった作品


裏打ち前 作品全体的に皺が寄っています。丸まった状態で保存をしていたため、丸まってしまう癖がついてしまっています。



裏打ち後 丸まる癖、全体的な皺が取れました。


折れ目が付いてしまった作品


裏打ち前 雑誌の付録。折れ目が付いてしまっております。


拡大。



裏打ち後 作品を薄い和紙に水を含ませながら、皺を伸ばして張り込みをしました。



裏打ち後 拡大 折れ目により破れてしまった箇所(白い線)は補修できませんが、全体的な皺が取れました。

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