【裏打ち】①薄い作品 (スカーフなどの柔らかい作品)
裏打ちとは「作品に薄い紙を貼る事で、作品の皺を伸ばし、又、紙を厚くすることで強度を持たせる技法です。」
主に下記の5種類の作品の場合、弊社ではお客様にご提案いたします。
(1) 薄い作品 (スカーフなどの柔らかい作品)
(2) 書 (皺がよってしまっている)
(3) 写真 (写真紙は湿気を吸いやすく、大きい作品の場合は時間経過とともに湿気を吸って皺になりやすい)
(4) 丸まってしまった作品 (丸くなる癖がついているポスター、版画等)
(5) 破れてしまった作品 (下紙を貼る事によって、破れた個所を補修します)
今回は薄い作品(スカーフなどの柔らかい作品)に関しての裏打ちについてご紹介いたします。
(1)薄い作品(スカーフなどの柔らかい作品)
スカーフ等の柔らかい布等の薄い作品を額装する場合、裏打ちをしないと作品の皺を伸ばすことができません。
裏打ちをする前 全体的に皺が寄り、又、素材が柔らかいため、形状が固定されておりません。
裏打ちをした後 皺がなくなり、形状が四角に固定できました。
裏打ち前
裏打ち後
注意点:スカーフの周りの留糸を解いてから裏打ちをするため、元の状態に戻す事はできません。
裏打ちをすることにより、皺を伸ばすことができ、綺麗に額装する事が可能になります。
【作業手順】
1-1.スカーフ周りの留糸を解きます。
1-2.スカーフ周りの留糸を解きます。
2.スカーフに霧吹きで均一に水をかけます。
3.直角を作っていきます。
4.和紙に薄く糊を付けます。
5.スカーフの上に和紙を敷き、付着させていきます。
6.刷毛を使って皺を伸ばして綺麗に仕上げていきます。
7.作品を壁板に貼り、約2日間乾かせます。
8.完成。 皺がなくなり、四角の形状になりました。
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- Hello world! - 2018年11月28日